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訪日消費額13・2%増(1―3月)

2013年6月1日
編集部

 観光庁がこのほど発表した13年1―3月期の訪日外国人消費動向調査によると、訪日外国人全体の日本国内での旅行消費額は前年同期比13・2%増の2539億1千万円で、訪日外国人1人当たりの旅行中支出額は同4・0%減の11万2594円となった。

 同調査は全国11カ所の主要空海港で、日本を出国する訪日外国人(1年以上の滞在者や永住者、定住者などを除く)に行ったもので、調査期間は13年1月17日―2月27日。調査標本数は7067サンプル。

 総旅行消費額の増加は、期間中の訪日外客数が12年の191万2千人から13年は225万5千人に増加した影響と分析。タイの旅行消費額は同56・0%増で、韓国も同40・2%増と大幅に増加したが、中国は16・9%減となった。これも訪日外客数の変動が大きな要因と考えられる。 

 国籍別の旅行消費額は1位が中国で501億3千万円。2位が韓国で444億5千万円、3位が台湾で320億6千万円、4位が米国で245億6千万円、5位が香港で168億6千万円、6位がタイで90億5千万円と続く。構成比でみると、上位5カ国で全体の66・2%を占める。

 訪日外国人1人当たりの旅行中支出額を国籍別にみると、1位が中国で同14・2%増の19万6188円。2位が米国で同9・6%増の14万2587円、3位が香港で同6・9%減の11万4593円、4位がタイで同3・9%増の11万1954円、5位が台湾で13・7%減の7万8368円と続いた。台湾の減少と中国の増加は平均宿泊数の変動が大きな要因と分析。平均宿泊数は台湾が10・0泊から7・7泊に減少し、中国は22・1泊から29・9泊に増加している。

 訪日旅行の満足度をみると、「大変満足」39・5%、「満足」51・6%で合わせて91・1%が満足している。再訪意向は「必ず来たい」52・2%、「来たい」40・9%であわせて93・1%が再訪意向を示している。

 日本への来訪回数では「1回目」が32・0%と最も多いが、「10回以上」も19・9%と少なくない。国籍別ではタイ、マレーシア、インド、英国、フランス、ロシア、カナダ、オーストラリアで「1回目」が4割を超え、台湾や香港、シンガポールでは「1回目」の割合が他国より低く、3割を下回った。

 観光・レジャー目的で訪れた訪日外国人の滞在日数は、「4―6日間」が58・4%と最も多い。国籍別では、韓国が「3日間以内」の滞在が32・5%と他の国籍に比べて多い。台湾は「4―6日間」の割合が78・5%と高く、ドイツ、フランス、オーストラリアは14日以上の滞在が3割を超えた。利用の宿泊施設タイプは、86・1%が「ホテル(洋室中心)」、24・4%が「旅館(和室中心)」。台湾やタイ、インドでは「旅館」の利用率が3割を超えた。

 旅行前支出額(パッケージツアー代や日本までの往復運賃)は平均9万9330円で、旅行中支出額と合算した総支出額は平均21万1923円。国籍別に旅行中支出額を比較すると、オーストラリアが21万9千円と最も高く、中国19万6千円、カナダ17万円、シンガポール15万9千円と続く。1泊当たり旅行中支出額の平均は7808円で、旅行前支出を含めた1泊当たり総支出額の平均は1万4697円。

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