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No.340 “城崎温泉は一つの旅館” - デジタル外湯券で可能性広がる

2013年5月17日
編集部

“城崎温泉は一つの旅館”
デジタル外湯券で可能性広がる

〈「いい旅館にしよう!」プロジェクトシリーズ(12)〉
 城崎温泉  山本屋

 高品質のおもてなしサービスを提供することで、お客様の強い支持を得て集客している旅館や温泉地がある。なぜ支持されるのかを探る「いい旅館にしよう!」プロジェクトのシリーズ第12弾は、2010年にデジタル外湯券「ゆめぱ」を導入した兵庫県・城崎温泉の現状と今後の可能性について、産業技術総合研究所時代に同システム導入のきっかけとなった内藤耕氏(現・サービス産業革新推進機構代表理事)と、城崎温泉・山本屋代表取締役の高宮浩之氏の両氏の対談を行った。

【増田 剛】

≪常に革新的な取り組み ― 内藤氏≫

≪城崎の良い部分を補完 ― 高宮氏≫

■高宮:山本屋は、約1300年の歴史を有する城崎温泉でも老舗宿の一つです。客室数は15室で、立地は温泉街の真ん中に位置しています。私は京都出身で大学時代は大阪で過ごし、その後、8年間リクルートで働いていました。女将の実家の城崎山本屋に来て18年くらいになります。城崎温泉には古文書がたくさん残っていたのですが、1925(大正14)年に発生した北但大震災で温泉街のほとんどが焼けてしまいました。

 震災のあと、「これからどのような町にしていくか」と議論されたときに城崎温泉が選んだのは、「昔に戻そう」という原点回帰でした。「コンクリートの建物など、当時の最先端の建物を作っていたら今の城崎温泉はなかっただろう」と現・中貝宗治豊岡市長も話しています。木造建築でまちをそぞろ歩きできるような、もともとの城崎に戻そうとしたのです。全国どこにでもあるような都市を目指すのではなく、自分たちの固有の土地に根差した、昔からの文化や歴史を大切にしながらまちづくりに取り組んできたのです。

■内藤:城崎温泉の歴史を見ていくと、北但大震災、内湯紛争、暴力団追放などいくつかのターニングポイントがありました。

 

※ 詳細は本紙1502号または5月22日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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