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第38回「100選」盛大に祝う

2013年2月1日
編集部
表彰を受ける総合1位の加賀屋
表彰を受ける総合1位の加賀屋

加賀屋、33年連続1位

 旅行新聞新社が主催し、全国旅行業協会(ANTA)と日本旅行業協会(JATA)が後援する新春恒例のイベント「第38回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」および「第33回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第22回プロが選ぶ優良観光バス30選」の表彰式と祝賀パーティーが1月18日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開かれた。ホテル・旅館総合100選では石川県和倉温泉の加賀屋が33年連続の1位を獲得。表彰式では「もてなし」「料理」「施設」「企画」の各部門の入選施設も表彰された。表彰式後の祝賀パーティーには約650人の業界関係者が出席し受賞を祝った。

 受賞者や関係者など総勢320人ほどが参列した表彰式の冒頭で、旅行新聞新社の石井貞德社長は「年末に安倍晋三内閣総理大臣に変わり、経済活性化へエンジンをかけ、観光業界を応援していこうという言葉もいただき、観光業界の賀詞交歓会では太田昭宏国土交通大臣が(1)国内観光の充実(2)インバウンド事業の促進(3)東北観光の復興――の3本柱を掲げ、観光に注力することを語っていた。しかし、それを形にするのは、皆さんの弛まない1歩1歩の努力。巳年は脱皮して新しいものが生まれるといわれるが、足下を見直し、考え、スピード感を持って実行に移すことが大切」と語った。「業界の垣根を超えて全国の病院に観光業界のより多くの正しい情報を伝えたいとの思いから、昨年ピンクリボンのお宿ネットワークを立ち上げた。皆さんと一緒になってすべての人が幸せになる旅づくりをしていきたいのでぜひご協力を」と呼びかけた。

 審査委員を代表して、M2代表の三堀裕雄氏は「何としても100選に入りたいという努力の結果、今年は5つの宿が新しく総合100選に入選した。そして9割以上の宿が100選入選を維持し、これは経営者の日頃の弛まぬ努力の賜物だ」と祝辞を述べた。「東北は100選でも健闘が光り、現地でも元気に営業を再開した宿がぞくぞくと出てきている。必死にがんばっている東北を皆でぜひ盛り上げていきましょう」と呼びかけた。

 表彰では、総合、もてなし部門1位の加賀屋(石川県・和倉温泉)、料理部門1位のホテル秀水園(鹿児島県・指宿温泉)、施設部門1位の白玉の湯泉慶・華鳳(新潟県・月岡温泉)、企画部門1位の日本の宿古窯(山形県・かみのやま温泉)ら上位10軒のホテル・旅館に表彰状と記念の楯が贈られた。

 観光・食事、土産物施設100選では浅間酒造観光センター(群馬県・長野原)が9年連続で両部門1位に、優良観光バス30選でははとバス(東京都大田区)が12年連続の1位獲得となった。

≪650人の出席者でにぎわう

 会場を移した新春祝賀パーティーでは、旅行会社や案内所、一般関係者も加わり、各施設の受賞を祝い、今年のさらなる飛躍へ交流をはかった。

 後援団体を代表して全国旅行業協会の鈴木明治副会長は受賞施設へ祝辞を述べ、「38年という長きに渡り100選イベントを続けているという業績に敬意を表したい。このランキングは旅行会社や関係団体にとって本当に役立ち、大いに利用させてもらっている」と旅行会社を代表して語った。さらに、「温泉・旅館は日本の誇りであり、日本文化の象徴。旅館・ホテルのスタッフ、2次交通機関の皆さんと一丸となって、観光業界が盛り上がるよう努力していきたい」と今年の飛躍へ力を込めた。

 来賓の観光庁の志村格次長は「入選された施設と、100選事業など観光業界を盛り立てている旅行新聞新社に敬意を表したい」と祝辞を述べ、「今年は観光立国から10年。東北の観光復興を始めとする国内観光の活性化と、インバウンドでは東南アジアを主要ターゲットに力を入れてく。今日集まった宿泊施設や旅行業者、交通機関のみなさんと一体となり、観光立国実現に向けてがんばっていきたい」と力を込めた。

 安倍晋三自民党総裁からは「観光振興や地域の特色を生かした地域活性化は、日本経済の活性化に向けて必要不可欠な重点課題であり、将来が期待される最も有望な成長分野なので、国も惜しみなく支援していきたい」との祝辞が披露され、そのほか、山本一太参議院議員と丸川珠代参議院議員からの祝辞も披露された。

 33年連続でホテル・旅館の総合1位に輝いた石川県和倉温泉加賀屋の手島孝雄総支配人は「この33年連続1位という結果におごることなく、宿屋という原点に戻り日々精進していきたい」と喜びを語った。

 観光・食事と土産物部門で9年連続1位に輝いた浅間酒造観光センターの櫻井芳樹代表は「足下を見つめ、お客様の目線で考え、初心を忘れずに邁進したい」と喜びを語った。

 優良観光バス部門で12年連続の1位を獲得したはとバスの金子正一郎社長は、「このたびの受賞はドライバー含め社員一同の励みになる。弊社は今年65周年を迎えたので、この受賞を機に気持ちを新たに、お客様により一層評価いただけるよう努めていきたい」とさらなる飛躍を誓った。

 続いて、選考審査委員特別賞「日本の小宿」の表彰式が行われ、やどや三平(秋田県・小安峡温泉)、紀伊之国屋別亭(千葉県・安房温泉)、里山のオーベルジュ薪の音(富山県・南砺市)、了山(岐阜県・鬼岩温泉)、湊のやど 汀家(静岡県・焼津)、湯之上館(島根県・出雲湯村温泉)に表彰状と記念の楯が贈られた。

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