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JTB創立100周年、関係者1200人が盛大に祝う

2012年3月22日
編集部

<被災地支援は我が社の使命―佐々木会長>

<「温故創新」掲げ市場開拓へ―田川社長>

 JTB(田川博己社長)は3月12日、東京国際フォーラム(千代田区丸の内)で創立100周年を記念した式典とレセプションを行った。関係行政、各国在日公館、各国政府観光局、観光関連諸団体、運輸機関、宿泊機関、観光関係諸施設、報道関係など約600人と、JTBグループ関係者約600人の計約1200人が集まり、これまでの100年と新たに始まる100年へのスタートを祝った。

佐々木隆会長
佐々木隆会長

 主催者あいさつでJTBの佐々木隆会長は「1912年にジャパン・ツーリストビューローとしてスタートしてから100年を迎えた。東日本大震災から1年の追悼式の翌日なので開催を悩んだが、被災地の観光復興支援は我が社の使命と思い決断した。今日は100年の記念日ではなく、次の100年をスタートさせる日。観光による地域振興や地域・世界のツーリズム発展のため全力で取り組んでいく」と誓った。田川社長は「旅の力で日本を元気にするため、早期に高いレベルで活性化させることが今重要だ。日本を再生し成長を担うツーリズム産業の新しい形を作るスタートの日にしたい」と宣言。交流文化事業で社会貢献するため、「温故創新」を掲げ、原点回帰と新たなマーケットの開拓に力を入れることを語った。

 来賓の東日本旅客鉄道の清野智社長は「JTB抜きには日本の観光を語れない。たくましくチャレンジングに活躍する100年を期待したい」と祝った。同じく来賓のJTB協定旅館ホテル連盟の福田朋英会長は「昭和38年の株式会社化時には、3837会員がそれぞれ2万円ずつ出資し、10%の株主になった」とJTBとの歴史について話し、「今後もJTBと車の両輪のごとく手を携えて、地域の魅力作りや個性化、日本の観光振興に寄与したい」と語った。

田川博己社長
田川博己社長

 震災1年後の追悼式翌日ということを受け、東北復興応援プログラムを開催。東北観光推進機構の高橋宏明会長は震災後の被災地のようすや、今後の復興への課題、東北観光博のPRなどを話した。河北新報社の一力雅彦社長は「創造的な復興へ」と題する講演を行い、「1年経ってさまざまな人が被災の経験を語り始めているので、東北に来て話を聞いてほしい。被災地は忘れられることを一番恐れている。被災地を忘れないような仕組み作りが必要」と訴えた。また、被災地観光の成功例やモデルケースが求められているとし、被災地への(1)修学旅行(2)企業の新人研修(3)社員旅行を提案した。

 その後のレセプションでは、全国旅行業協会会長で衆議院議員の二階俊博氏と、日本観光振興協会の西田厚聰会長が来賓の祝辞を述べ、観光庁の溝畑宏長官が東北観光博のPRをした。

 

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