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万平ホテル「アルプス館」が国の登録有形文化財へ

2018年7月30日
編集部:飯塚 小牧

2018年7月30日(月) 配信

アルプス館の外観

万平ホテルの「アルプス館」(長野県・軽井沢)が7月20日(金)、国の登録有形文化財に登録される見込みとなった。同日に開かれた、文部科学省文化審議会が文部科学大臣に答申した。官報告示をもって、正式決定となる。今回は209を新たに登録するよう答申。これにより、全国の登録有形文化財は11981件となる見通し。

 登録有形文化財(建造物)とは、原則、築50年を経過した歴史的建造物のうち、「国土の歴史的景観に寄与している」「造形の規範となっている」「再現することが容易ではない」という基準に沿って、国が登録する建造物。文化審議会から文部科学相への答申後、原簿への登録、官報への告示を経て正式登録される。

万平ホテル

 1894年に創業した万平ホテルは、日本の西洋式ホテルの草分けともいわれるクラシックホテルで、来年で125周年を迎える。「アルプス館」は1936年6月に竣工。客室とメインダイニングルーム、サロン、バーからなる木造3階建ての建造物。軽井沢の景観に調和するような、北方ヨーロッパの木造建築様式・ハーフティンバー風の外観意匠や、和洋折衷の室内意匠などから、戦前・戦後と数多くの著名人や政界人に愛されてきた。ビートルズのジョン・レノン氏もその1人。

 また、意匠面だけでなく、近代的な構造・材料を積極的に使用した独自の設計により、日本の木造建築の近代化を試みた建造物として、評価が高い。

 運営面では、1997年に森トラストグループと資本提携。施設の改築やコテージの新築など、新たな事業も行う反面、歴史・文化的な施設の保持と運営に注力している。

所在地:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢925

創業:1894年

客室数:109室(アルプス館、ウスイ館、アタゴ館、別館、コテージスイート)

 

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