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旅館軒数4万6906軒、昨年から約2千軒減少

2011年11月22日
編集部

 厚生労働省がまとめた2010年度の「衛生行政報告」によると、11年3月末現在の宿泊施設軒数(簡易宿泊施設、下宿を含む)は前年度比2・3%減の8万1006件と減少。なかでも旅館は同4・2%減の4万6906軒と、1年間に2060軒減少し、ついに減少幅が2千軒を超えた。一方、近年微増が続いていたホテルは統計上59軒の減少となった。ただし、震災の影響で宮城県と福島県の一部の保健福祉事務所管轄内の市町村の統計が取れなかったため、正確な実数は未定だが、旅館減少、ホテル微増の構図は依然続いていると思われる。

 旅館の営業軒数は4万6906軒と、前年の4万8966軒と比べ2060軒の減少。近年は毎年1400―1900軒程度の減少が続いていたが、ついに減少幅が2千軒を超えた。ただし、震災により宮城県のうち仙台市以外の市町村、福島県の相双保健福祉事務所管轄内の市町村の統計が取れていないため正確な実数は不明。いずれにせよ、1980年代に8万3226軒とピークを迎えた後の減少に、歯止めがかからない状態は続いている。

 旅館の客室数は76万4316室と、前年度の79万1907室から2万7591室の減少。一方、ホテルの客室数は前年度から3990室の増加。09年度に初めて旅館とホテルの客室数が逆転し、その差が広がった。近年続く「旅館減少、ホテル微増」の構図は依然続いていると思われる。

 山小屋やユースホステル、カプセルホテルなどの簡易宿所は2万3719軒と前年度より290軒増加。下宿は752軒で117軒減少した。

 都道府県別に見た旅館件数は、静岡県が前年より90軒近く減らすも3229軒でトップ。(2)北海道(2715軒)(3)長野県(2634軒)(4)新潟県(2285軒)(5)三重県(1713軒)――と上位5道県の順位に変動なし。以下10位までは、(6)福島県(1452軒)(7)栃木県(1427軒)(8)山梨県(1395軒)(9)千葉県(1353軒)(10)兵庫県(1346軒)と、前年度から千葉県と兵庫県が入れ換わった。

 一方、ホテル軒数の上位10は(1)東京都(687軒)(2)北海道(677軒)(3)長野県(525軒)(4)兵庫県(406軒)(5)静岡県(373軒)(6)埼玉県(372軒)(6)福岡県(372軒)(8)大阪府(365軒)(9)沖縄県(359軒)(10)神奈川県(338軒)――の順。トップ10では、東京都と兵庫県以外は前年度比で微増。

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