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瀬戸内中心に外客誘致、名古屋―福岡新ルート開発

2011年10月3日
編集部

エメラルドルート

 西日本広域観光緊急会議が9月20日、愛知県名古屋市内のホテルで開かれた。3回目となる今回の会合では、インバウンドを対象に、瀬戸内海を中心とした中部から九州までの新たなモデルルート「エメラルドルート(仮称)」を設定した。「ゴールデンルート」と称される知名度の高い東京―大阪間のルートに加え、西日本の広域観光モデルコースをつくることにより、東日本大震災で深刻な打撃を受けた観光業界の活性化をはかる考えだ。

 九州、四国、中国、関西、中部の各地域は以前から豊富な観光資源と立地条件を活かしていこうと広域連携による観光振興に取り組んできた。同会議は、日本観光振興協会の中部、関西、中国、四国、九州の5支部をはじめ、同地域の観光関係団体で構成されている。「西日本から日本を元気に」を合言葉に、「西日本広域観光推進運動(キャンペーン)」を官民あげて展開していく。

 エメラルドルートは、名古屋―大阪―岡山―高松―松山―広島―福岡を基幹ルートとする。瀬戸内海クルーズや産業観光、美食の旅などのテーマを組み込み、多種多様なコースをつくりだし、旅行会社などと連携し旅行商品化を推進する。周辺の観光地を巻き込みながら、長期滞在も可能なルートを開発し、海外に売り込んでいく計画だ。

 今回の会合ではもう一つ新たな取り組みを実施することを確認した。今年12月からJRグループと協力して「モバイルスタンプラリー」を展開する計画だ。GPS機能付きの携帯電話で北海道から九州まで日本各地を巡った人にプレゼンをする内容で、スタンプの設置場所や、プレゼント内容などについては、これから詰めていく。

 第3回会合をもって、5月17日からスタートした西日本広域観光緊急会議は一つの区切りとなるが、今後も連携を密にし、西日本の広域観光の推進に取り組んでいくとしている。

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