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「創客」が重要、業界向けセミナー開催

2011年9月21日
編集部
西川丈次氏
西川丈次氏

 観光ビジネスコンサルタンツ(西川丈次社長)は8月25日、都立産業貿易センター浜松町館(東京都港区)で「業界の沈黙を破る 旅行業 至極のセミナー」と題するセミナーを行った。

 第1講座では、本紙でも連載を持つ西川社長が「ホスピタリティで旅行ビジネスが変わる 旅行業界の明日を創る―創客マーケティング―」をテーマに講演した。あるクライアントの旅行会社が、危機的な状況に直面したときに、旅行チケットを発行し顧客から1千万円を集めた話を紹介。「困ったときに助けてくれる客をいかに作れるかが大事」と持論を展開し、「創客」の重要性を説いた。

 また、「安い商品を買う客はそれ止まり」という業界の定説に対し反論。地方のある旅行会社が、大手でもなかなか難しい南米旅行を企画した際、集まった20人の顧客全員が一つの地域からで、その顧客との出会いは3980円の日帰りバス旅行だったことを紹介した。西川社長は「初めは安い商品でいい。そこに自社のありったけの思いとおもてなしを込めるのが大切。そうするとお客がリピーターとなって育っていく」と語った。3回参加した客は4回目への確立が大幅に上がる「3回定着の法則」を説明し、「リピート率へのこだわり」を説いた。西川社長は「最初の半年が大切。半年で3回参加してもらえるよう、ここに手間とコストを集中する」と戦略を語った。

 さらに、「販売コストの削減はよくない」と言及し、ダイレクトメールが届くころに1本電話を入れるなど「面倒なことをしっかりとやり、販売コストをどう生かすかがポイント」と語った。

宮内直哉氏
宮内直哉氏

 続く第2講座では、宮内直哉氏が旅行会社のホームページ活用術について「インターネットを使ってお客様の心を掴む繁盛店になる方法―こうすれば、ホームページが価値を持って稼ぎ出す」と題するセミナーを実施。「安心(A)・信頼(S)・共感(K)」の「ASK」を客に与えることをホームページ作りのポイントに挙げた。ホームページには文字だけでなく、写真や絵をたくさん盛り込むことや、お客様の声の重要性を説明。「100件の文字だけの声より、1件の写真や絵のある真実の声の方が効果がある」と話し、手書きコメントなども推奨した。また、地元密着の旅行会社ならではで、「スタッフのプライベート情報や、出身の小・中学校を載せることも効果がある」と語った。そのほか、SEO対策としての検索ワードやキャッチコピーの作り方、問い合わせバナーなどのレスポンスデバイスのポイントなどについても触れた。

 最後の第3講座では、藤本純司氏が「実録・業績アップ『現場実践ホスピタリティ』 お客様は必ず私の元に帰ってくる!―驚異のリピート率、値引き競争、安売り合戦と決別」と題するセミナーで、リピート率を高める方法についてレクチャーした。

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