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絆を深め難局打開、低価格路線を反省

2011年8月1日
編集部
読売旅連・佐藤会長
読売旅連・佐藤会長

 読売旅行協定旅館ホテル連盟(佐藤信幸会長、749会員)は7月11日、東京都内で11年度通常総会を開いた。昨年度事業は、宣伝活動として旅行読売のホームページ上に連盟・読売旅行契約指定協会コーナー「お宿・食事・お土産ガイド」として全会員施設を掲載し、一般顧客を対象に情報を提供。連盟・協会会員と読売旅行企画担当者の情報交換ツールとしてソーシャルネットワークの有効活用などを行った。今年度も宣伝活動を継続実施。読売旅行の事業・営業方針に積極的に協力していくことを確認した。

 総会終了後は、連盟と協会合同の総会、懇親会が開かれた。

 佐藤会長は「震災後、観光業界は大きく変わろうとしている。我われ自身も変わらなければ生き残れない。読売旅行とともに手を取り合って、絆を深め、難局を乗り切っていこう」とあいさつ。契約指定協会の中島四郎会長は「自然災害は常に起こると肝に銘じて柔軟な発想力、スキルを持ってやっていくしかない。震災から4カ月が経つ今、キーワードは復興。観光業が担う役割は大きい。日本の底力を信じよう」と語った。

 

読売旅行・小笠原社長
読売旅行・小笠原社長

 読売旅行の小笠原忍社長は6月の社長就任後に目を通したというアンケートハガキの束から1つの事例を紹介した。アンケートは京都からの鳥取砂丘の日帰りツアーの参加者からで、「午前7時半に出発、鳥取砂丘に着いたのは午後4時、帰宅は午後11時半。これだけ遅れる可能性があるなら説明すべきだ。基本的にこんなツアーを金儲けのために組むな」というお叱りの声だった。「ハガキの最後には『ただし添乗員は二重丸』とやっと救われる一行があった。衝撃的な話だが恥を忍んでお話した。お叱りの声をしっかり受け止め、改善していく。旅行業はお客様への配慮を忘れては成り立たないと痛感した」と語った。

 

 また、経営再建のエキスパートで、高級スーパー成城石井の大久保恒夫相談役の話を引用し、「大久保氏の経営哲学はシンプルで、安売りするなということ。具体的な手法は徹底したコスト管理、中間マージンの排除、直接仕入れの励行などさまざまあるが、この話にはオチがある。売れ筋商品、基幹商品をどこで見極めるのか、経営者の才覚が成否の分かれ目と言っている。同じことが旅行業にもいえるのではないか。当社は価格破壊に近い商品を出しすぎているのかもしれないと反省している。新経営陣になり、商品開発力を磨き、連盟や協会の皆さまにも納得していただける高品質の旅行商品を提供していきたい」と語った。

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