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震災復興セミナー開く、全旅連青年部東北ブロック

2011年5月21日
編集部
講演する野澤幸司氏
講演する野澤幸司氏

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部東北ブロック(一條達也ブロック長)は4月27日、宮城県仙台市で「東日本大震災復興セミナー」を開いた。講師には、新潟県中越地震と中越沖地震の2つの震災を乗り越えた新潟県旅館生活衛生同業組合の野澤幸司理事長を迎えた。震災直後から復興に至るまでのプロセスを、野澤氏自身の経験を踏まえて語ってもらい、ヒントを得ることが目的。

 野澤理事長は新潟県は旅館3団体が統合していたことで、情報や行動を一元化できたメリットを強調。「全旅連、日観連、国観連の旅館3団体が情報を共有化し、県との連携などにより、官民が一体となった観光戦略会議などの大きな組織を作ることが大切」と語った。

 マスコミへの対応としては、「報道のタイミングもある。女将さんが行動することでマスコミに取り上げられる確率は高まる」とアドバイス。放射能に関しては「さまざまな見解があり、自分自身でしっかり勉強することが必要」と述べた。

 続いて、佐藤勘三郎全旅連東北ブロック長が東北ブロックとしての方向性を講演。「地震・津波と放射能の問題は別で考えるべき」としたうえで、「現状ではホテル・旅館の全容がまったくつかめていない。まずは、具体的な被害数値を出すことが重要」と述べた。融資対策に関しては、福島原発被害に対しての特別融資や金利の免除、セーフティーネット貸付などを要望していくとした。風評被害に関しては安全性アピールの情報発信、国や東京電力への施設補償などを要望していく考えを示した。

 パネルディスカッションでは、野澤、佐藤両理事長のほかの佐藤信幸全旅連会長、青年部東北ブロックの熊谷立志青年部東北ブロック直前ブロック長、幕田勝浩青年部福島県部長らが登壇し、意見交換を行った。

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