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No.276 城崎温泉の新たな挑戦 - デジタル外湯券を導入

2011年4月11日
編集部

城崎温泉の新たな挑戦
デジタル外湯券を導入

 兵庫県・城崎温泉は、2010年10月31日から、デジタル外湯券(ゆめぱ)を導入した。「ゆかたの似合うまち」としても有名で、これまでもゆかた姿で飲食店などに行けばつけ払いがきき、翌朝旅館で精算できるシステムがあったが、紙の外湯券がデジタル化され、宿泊客一人ひとりのID化が実現。共存共栄の温泉地に向け、「城崎温泉がひとつの旅館」を合言葉に新たな可能性を模索する。3月4日には、東京都内で観光地域経営フォーラムのシンポジウムがあり、城崎温泉山本屋専務の高宮浩之氏がゆめぱの取り組みを紹介した。

【増田 剛】

「城崎温泉がひとつの旅館」

 兵庫県北部に位置する城崎温泉には約80軒の旅館がある。大半が10―15室と小規模で家族経営が中心。和風の木造旅館が多いのも特徴だ。

 温泉地には外湯が7カ所あり、宿泊客はチェックインからチェックアウトまでの間に、入湯税150円と入浴料190円を払うと、外湯に何カ所でも入ることができる。このため温泉街では華やかなゆかたを着て、外湯めぐりをしている多くの宿泊客の姿を目にする。男性よりも女性の比率が高く、若い女性客も増えている。

高宮浩之氏

 元々白地に屋号の入ったゆかたが多かったが、「せっかく女性客も多いのに、皆同じようなゆかたでは味気ない」と温泉街でゆかたファッションショーを行うなど、ゆかたが似合うまちづくりに取り組んできた。

 城崎温泉の年間宿泊客数は関西圏が60%を占め、約60万人。日帰り客が30万人。11―3月までの「かにシーズン」が最大のにぎわいをみせる。

「共存共栄のまちづくりへ」

 城崎温泉の最大の特徴は、「城崎温泉街全体で一つの旅館」という考え方。「駅は玄関、外湯7カ所はお風呂、旅館はそのお部屋」になる。土産物や、飲食は旅館内ではなく、まちの商店で買ったり飲食してもらう。

 

※ 詳細は本紙1416号または日経テレコン21でお読みいただけます。

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