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観光地評価 国際観光施設協会

2011年2月21日
編集部

「カルテと処方箋でさらに魅力的な観光地に」

 国際観光施設協会の技術委員会は、観光地の活性化を支援する活動「観光地評価」の派遣先を全国の観光地から募集している。同協会は地域の特性を生かしたまちづくりの手法を調査・研究・提言を行う「観光交流空間のまちづくり研究会」を継続して実施しており、この活動のなかで観光地評価の策定にも取り組んでいる。

 観光地評価は観光施設の設計者・技術者など専門家の視点から、観光地を相対的に評価することができ、かつ観光地の現状評価(カルテ)から、どうすればもっと魅力的な観光地になるか(処方箋)を策定。有効な施策をつくり地域全員で実行するところまでを目指す。江中伸広技術委員会委員長は「観光地が持っている個性を地域の人と確認・認識するところから始める。単に観光地を評価するためだけでなく、魅力的な観光地にしていくためのツールとして活用していきたい」と話す。

 ステップは3段階。第1は観光地の個性を明確にし、項目別のキーワードに分類する。例えば、尾瀬・蓼科などは「自然型」、京都・出雲などは「歴史・文化型」、箱根・伊豆などは「日常型」、東京ディスニーランド・お台場などは「都市型アミューズメント型」、白神・屋久島などは「秘境型」に分類できる。

 第2は、その個性について現状を評価する「カルテ」を策定し評点を行う。同類の観光地のなかでも特徴的な個性を明示し、それに対する現時点での相対評価、目標を認識する。第3は、「カルテ」に基づき、より魅力的にするための「処方箋」を策定する。処方箋は関係者全員で十分に検討し、具体的な施策をたて、実行に移す。

 すでに観光地評価の策定に取り組んだ観光地は、長野県・白骨温泉、静岡県・伊東などがある。

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