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国内線9000万人割る、昨年度航空輸送不況で需要が低迷(国交省)

2010年8月21日
編集部

 

 国土交通省がまとめた2009年度の航空輸送統計によると、国内線の旅客数は前年度比7・5%減の8387万人となり、1999年度以降維持していた9千万人台を下回った。減少は3年連続となる。景気後退で出張客や観光客の需要が低迷したほか、新型インフルエンザなどの影響も大きかった。一方、国際線の旅客数も3・1%減の1540万人と、2年連続で減少した。しかし、燃油サーチャージの上昇で2ケタ減となった08年度に比べると、落ち込み幅は縮小している。

 国内線の旅客数を幹線・ローカル線別にみると、幹線は6・3%減の3493万人、ローカル線は8・3%減の4895万人。路線別のトップは羽田―新千歳の903万7102人(前年度比4・5%減)。減少率が最も大きかった路線は中部国際―福岡の33・7%減。このほか、落ち込みが目立ったのは羽田―関西の16・9%減、羽田―富山の16・1%減、中部国際―那覇の15・0%、関西国際―那覇の14・8%減など12路線が2ケタ台の減少となった。上位50路線のうち、前年実績を上回ったのは成田―大阪、神戸―那覇、那覇―宮古島の3路線にとどまった。

 国際線は、中国を除き全方面で前年割れ。落ち込み幅の最も大きかったのはオセアニアで10・9%減。旅客数が最も多いのは中国、韓国を除くアジアで464万人(6・0%減)、次いで中国が317万人(7・6%増)、韓国が222万人(7・6%減)、ハワイ、グアムなどの太平洋が204万人(2・4%減)。

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