test

GW混雑緩和で、国内旅行需要 1兆円創造

2010年7月11日
編集部

 GW混雑緩和で1兆円の国内旅行需要創出――。観光庁は6月28日、今年のゴールデンウイーク(GW)における観光旅行の動向調査をまとめた。これによると、GW期間中の旅行消費額は約1兆4千億円と算出。このうち宿泊旅行が約9272億円、日帰り旅行が4454億円となった。インターネットで2万4767人を対象に調査した。

 GWにおける国内旅行の実施率は、宿泊旅行が20・2%、日帰り旅行が35・0%。国内旅行の同行者は、「家族」が70・5%と最も多く、次いで「1人」が11・7%。

 一方、全国252施設、424観光地から回答を得た調査では、5月1―4日の客室稼働率は平均92・3%。4月29日―5月5日の期間における宿泊料金の水準は、平日を100とした場合130という料金設定。また、同期間中に宿泊予約を断った件数は1施設当たり約101件にのぼる。昨年のGWと比較して入込客が「増加」した観光地は47%、「減少」した観光地は25%。「ほぼ同じ」は27%となった。さらに、休暇分散化の効果を推計するために行った分析では、GWの混雑緩和によって創出される国内旅行需要は約1兆円(9890億円)と試算する。

 溝畑宏観光庁長官は6月29日に開いた専門紙との会見で、政府が示す全国を5ブロックに分割し、春と秋に大型連休をつくる休暇分散化案について、今秋にも素案をまとめる考えを示し、早ければ年明けに開かれる通常国会への提出を目指す。

 ブロック割りについては、さまざまな意見が多数寄せられるなか、正式なかたちでの代替案も現状では出されていないため、政府の現行案を進める公算が強い。

いいね・フォローして最新記事をチェック

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。