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国内宿泊旅行1.42回、宿泊数は2.31泊(09年度観光白書)

2010年6月21日
編集部

 国土交通省はこのほど、「2009年度観光白書」(09年度観光の状況・10年度観光施策)をまとめた。それによると、09年度の国民1人当たりの国内宿泊観光旅行回数は、前年度比6・0%減の1・42回(暫定値)、宿泊数は同2・1%減の2・31泊(同)だった。

 08年度の国内旅行消費額は同0・3%増の23兆6千億円。この結果、生産波及効果は51兆4千億円、雇用誘発効果は430万人と推計される。観光庁の矢ケ崎紀子参事官は「少ない回数、少ない日数で料金をかけて旅行していると想像する。消費額は横ばいだが、家族旅行が減少しているのでいつまで維持できるか。各世代で旅行回数0回が3―5割という数字もある」と所感を述べた。

 また、「宿泊旅行統計調査」によると、09年1―12月の延べ宿泊者数は2億9295万人泊で、このうち日本人延べ宿泊者数は2億7520万人だった。月別では、8月が3081万人泊と最多。昨年固有の要因としては新型インフルエンザ、また景気低迷の影響などから、シルバーウイークで好調だった9月を除くすべての月でマイナスだった。

 一方、海外旅行者数は同3・4%減の1544万6千人。8月以降、燃油サーチャージの廃止や円高などで回復基調に転じたものの全体では減少。また、訪日外国人旅行者数は景気後退や円高の継続、新型インフルエンザの感染拡大などで、同18・7%減の679万人と大きく減少した。

 2010年度の主な新施策は、「国際競争力の高い魅力ある観光地の形成」で、観光地域づくりプラットホームの立ち上げを支援し、共通の課題・解決策を整理する。「観光産業の国際競争力の強化及び観光振興に寄与する人材の育成」は、産業の新たなビジネスモデルの構築などに取り組む。「国際観光の振興」の国際会議(MICE)誘致では、今年を「Japan MICE Year」として積極的に海外にアピールする。また、「観光旅行の促進のための環境の整備」は、文化観光や医療観光、スポーツ観光の促進を行うほか、観光に関する統計調査として、観光事業者などの売り上げや就業実態などの調査手法を検討する。

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