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会長に西田氏(東芝会長)国、地方、民間との橋渡し役に(日観協)

2010年6月21日
編集部

 日本観光協会(中村徹会長、741会員)は6月10日、東京都港区の東京プリンスホテルで第47回通常総会を開き、任期満了による役員改選で、東芝取締役会長の西田厚聰氏を会長に選任した。

 4期8年にわたり会長を務めた中村前会長は「観光というのは地域主権で、自分のまちをどうしたいのか地域の人たちが現実に形にしていくお手伝いをするのが任務だと思い、努めてきた」と振り返り、「新しい観光の切り口という観点から、経団連副会長の西田氏に後任をお願いする」と新会長に引き継いだ。西田新会長は「これまでの経験を生かし、国や地方、民間の橋渡し役などの果たすべき役割を遂行していきたい」と意気込みを語った。

 今年度事業は、(1)観光地域づくりと人材の育成(2)観光需要の喚起(3)外国人訪日旅行の促進と双方向交流の推進――を重点項目に掲げる。新規事業としては、海外観光宣伝事業のなかで、台湾向けプロモーションサイトの運営に加え、今年から2年の日台観光交流年を契機に、交流年事業を実施する。また、ニューツーリズムの活用と人材育成のセミナーなどを開くほか、新たな観光地域づくり基盤の整備や促進事業を行う。

 なお、日本ツーリズム産業団体連合会との合体も総会で承認し、今後は来年度総会までに新組織を設立して事業を開始する。法手続上は、日観協が存続法人となる。

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