民泊問題 危機を共有、桑田体制“集大成の場”に

  • 2016-11-1
桑田雅之部長が開会のあいさつ

桑田雅之部長が開会のあいさつ

全旅連青年部、前橋で全国大会

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の青年部(桑田雅之部長)は10月13日、群馬県前橋市のグリーンドーム前橋で第23回全国大会を開いた。2015年4月からスタートした桑田体制の集大成の場として、各委員会が分科会を行った。今期の最重要課題の民泊問題について、桑田部長は民泊問題の危機を共有し、「青年部が決起大会を起こそう」と呼びかけた。また、次期青年部長の西村総一郎政策担当副部長をステージ上で紹介し、2人は握手を交わした。
【増田 剛】

 今回の全国大会は民泊問題に重きを置いた。桑田部長は「私は昨年9月ごろから“民泊王子”と言われるほど、調べている」と語り、「(民泊先進都市)のフランス・パリでも、当初は『民泊など大したことはないだろう』との認識だった。しかし、いつの間にか宿泊業を圧迫。今ではパリのホテルは1日に1軒の割合で潰れている」と紹介。昨年11月にパリで発生したテロの首謀者らが民泊を利用していたことを例に挙げ、誰がどこに泊まっているかわからない“匿名性”の危険も強調した。桑田部長は「政府も匿名性を排除するために一生懸命取り組んでいる。この全国大会を機に47都道府県の皆さんが一つの想いになって、我われの目の前にある脅威と戦うことを決意してほしい」と訴えた。一方、「ホームステイ型の民泊については安全安心がしっかりと担保できるため、我われも推奨してもいいと思っている」との認識を示した。さらに、「政府や国会議員、各省庁にも民泊問題について説明してきたが、残念なことに『地元から声が上がっていない』と言われることが多い」と報告。「地元選出の議員に直接会ってお願いをしてほしい。賃貸不動産業は賃貸住宅対策議連に猛烈な政治活動を行い、180日以内での営業範囲という閣議決定をくつがえそうとしている」と語り、「我われ青年部が決起大会を起こすべき」と呼びかけた。

西村総一郎次期部長(左)と桑田部長

西村総一郎次期部長(左)と桑田部長

 大会では桑田部長が西村総一郎次期青年部長を紹介。西村氏は「国も観光に大きな目標を掲げ、支援もしていただいている。日本を活性化していくのは、観光を支える宿泊業の私たちだ」とあいさつした。

 その後、宿の未来事業創造委員会の「宿は人なり! 旅館から日本を元気に!」、流通対策委員会&インバウンド対策委員会の「どうなる? 海外OTAが見たこれからのニッポン!」、旅館アカデミー委員会の「今こそ学ぶ事業継承~知っておかなければいけないこと」――の3分科会が開かれた。

青年部長賞(グランプリ)の熊本県・阿蘇支部青年部

青年部長賞(グランプリ)の熊本県・阿蘇支部青年部

褒賞グランプリは熊本県・阿蘇支部

 全国の青年部活動で優れた取り組みを表彰する「全国大会褒賞」の発表と表彰も行われた。今回は、事前の褒賞審査会で得点の高かった2地域がプレゼンテーションを行い、5人の審査委員が投票。この結果、熊本県・阿蘇支部青年部の「外国人に優しい街づくり Flat内牧事業」が青年部長賞(グランプリ)の栄冠を手にした。

 準青年部長賞(準グランプリ)は福島県・土湯温泉支部青年部の「土湯温泉 若旦那図鑑」が受賞した。

 このほかにも、青年部OB賞、マスコミ各社賞、優秀賞も発表。旅行新聞新社賞は、山形県青年部の「『個』を鍛え、和を学び、地域を伝える! ワンフォアやまがた・オールフォア若旦那プロジェクト」が受賞した。

旅行新聞新社賞の山形県青年部

旅行新聞新社賞の山形県青年部

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