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全国59社が参画へ、外客の高速バス利用促進、JBL協議会

(左から)村瀬茂高氏、藤田信彰氏、立石努氏、大野秀雄氏
(左から)村瀬茂高氏、藤田信彰氏、立石努氏、大野秀雄氏

 日本全国59社の高速バス事業者が参画した、「JAPAN BUS LINES(JBL)協議会」を7月20日に設立。これにともない同日、立石努代表理事(京王電鉄バス常務)らが東京都内で記者発表を行った。同協議会は「訪日外国人が日本国内を隅々まで簡単・便利・安心に移動できる仕組みを提供する」を理念に据える。外客に対して高速バスの利用を促進させ、市場を創造、拡大し、参画事業者各々の売上向上を目指す。

 人口減少、超高齢化社会などが進行すると国内需要が底冷する――。この危機感から、昨年8月にJBL準備会を発足。「JBLサイト」を9月から始め、乗車券の販売を開始した。多言語対応で、今年6月までに約4千人の利用者がある。一方で、幹事会、サービス検討会を定期的に開き、販売目標数値や組織体制、商品、ピクトグラム(絵単語)などについて検討を重ねてきた。

 販売目標数値を2019年に、JBLサイトの売り上げが15億円、取扱人員を37万5千人と定めた。外客が高速バスを利用する場合、半数が同サイトで購入することを目指す。立石代表理事は、「達成できれば、日本の高速バス検索予約サイトにおける基準となり得る」と述べた。外客が日本で高速バスを利用する際に、複数のサイトで検索する手間を一本化して解決。全国の高速バス路線の情報を簡単に比較検討できる。

 また、9月上旬に「JBLパス(仮称)」をJBLサイト内限定で販売する予定だ。すでに同サイトで販売中の約100路線の予約制高速バスが、乗り放題になる。ターゲットは東南アジア、欧米からのFIT。LCC(格安航空会社)などを利用し、低価格帯で比較的長い時間をかけて、観光する客層を狙う。

 事務局を務めるウィラートラベルの村瀨茂高代表は、「今回はテスト販売も兼ねている。年内に向けて実際に運用し、顧客からの声や問題点、課題点などを整理する。それらを次回の『JBLパス』に活かし、再発売も計画している」と説明した。価格は7日間で2万円、14日間で2万8千円に設定。

 今後は、引き続き参画事業社を募り、全国の高速バスの路線網を構築していく。外客が旅まえから簡単に乗車券を購入できる仕組みを提供し、安心便利に全国を巡ってもらう。

 立石代表理事は、「バス事業の発展だけでなく、地域の活性化や地方創生にも寄与していきたい」と語った。

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