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【講演会 たびすけ代表 西谷雷佐氏】点と点を紡ぎ物語を編む、着地型商品で地域活性化

西谷雷佐氏
西谷雷佐氏

 「たびすけ」(青森県弘前市)代表の西谷雷佐氏はこのほど、「あるものを活かして地域発信!」と題した講演会を、ささや(長野県上田市)で行った。主催は、長野県旅館ホテル組合会青年部会。西谷氏は暮らしぶりを生かした着地型の商品化、物語、感動などをキーワードに講演を進め、「暮らしぶりに気づき、点と点を紡ぎ物語を編むことで、地域活性化の原動力となるコンテンツ造成は可能だ」と強調した。

 「たびすけ」は、青森県の活性化を大きな目標に、着地型観光商品の造成に取り組む旅行会社。

 話題となったツアーの1つ「弘前りんごツーリズムin winter」は、地域の暮らしぶりに着目。地元で人気なレストランで美味しい焼きリンゴを食する前に、寒いなか、客は生産者指導のもと、畑での剪定作業を体験する。客は、作業を通じて生産者と交流をはかり、リンゴが育まれるまでの物語に触れる。その後、地元のレストランに赴き甘い焼きリンゴで疲れを癒す。

 青森のリンゴを食したことのある人は多いが、それを育てた生産者の想いや地元のシェフが作る料理に触れ、味わうことは稀だろう。リンゴという大きな文脈のなか、モノ・生産者・加工者という点が結ばれることで、地元住民にとっては単なる日常であったはずの暮らしぶりが、観光客に感動を与えうる物語となる。

 物語を編むことで、地域の暮らしぶりはお金を産む商品と化す。まさに“あるものを活かして”の地域発信といえる。

 企画力が評価された同ツアー。「東北12の物語」(観光庁発行)にも選ばれ、観光地域づくりの参考とされている。

【謝 谷楓】

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