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「奈良に滞在を」、20年春、外資系ホテル誕生

森章社長(左)と荒井正吾知事
森章社長(左)と荒井正吾知事

 森トラスト(森章社長)は3月3日、東京都内で記者発表会を行い、奈良県「大宮通り新ホテル・交流拠点事業」のホテル事業計画で、マリオット・インターナショナルの日本初進出となる最高級ブランド「JWマリオット」を誘致することを発表した。ホテルの名称は「JWマリオットホテル奈良」で、2020年春の開業を目指す。

 同プロジェクトの目的は、奈良県の観光を“日帰り型から滞在型にする”というもの。同県には、東大寺など歴史的建造物が多く存在していることもあり、国内外から多くの観光客が訪れている。その一方で、ホテルや旅館の数が少なく、インバウンド対策も整っていないため、同県への観光は「日帰り観光」が定着しつつあった。同ホテル開業予定地である大宮通りは、法隆寺などの名所が点在する奈良県北部の中心に位置している。同県は同事業計画地内に同ホテルのほか、2千人規模のコンベンションセンターやバスターミナルなどの整備を予定しており、同事業計画地を新たな観光拠点にすべく、大規模開発に取り組んでいく。

 「JWマリオットホテル」はマリオットグループの最高級ブランドで、現在世界27カ国、77軒を展開している。このほど日本でのブランド誘致先に奈良県を選んだ理由について、同社アジア太平洋地域開発担当のショーン・ヒル上席副社長は「奈良にはかけがえのない最古の文化が残っている。その文化とマリオットが持っている魅力を掛け合わせたら、JWブランドが一番合っていた」と回答した。

 また、森社長と共に記者会見に臨んだ奈良県の荒井正吾知事は、「奈良県はインバウンド対策の部分で出遅れていたが、今回の誘致で、一気に進めていきたい」と意気込みを語った。

 同ホテルの敷地面積は4千平方メートル。客室数は、スタンダードルームが144室、エグゼクティブルームが1室、スイートルーム5室の計150室を計画している。建設工事は17―19年にかけて行われ、開業は20年春を予定している。

完成予想
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