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代金変動型導入へ、ホールセールの革新に挑戦(JTBワールドバケーションズ)

井上聡社長
井上聡社長

 JTBワールドバケーションズ(井上聡社長)は1月14日、東京都内で2016年度「ルックJTB」上期商品発表会を開き、基幹商品である黄色パンフレットを中心に個人旅行商品(添乗員同行コースは対象外)に旅行代金変動型商品を導入することなどを発表した。

 井上社長は16年度の商品造成方針に「ホールセールの革新に挑戦」を掲げ、(1)ハードからソフトへ(2)間際から先行へ(3)固定から変動へ(4)リスクテイク――の4つのキーワードを基に商品造成を進めていくと報告。1つ目のキーワード「ハードからソフトへ」では人的サービスの向上を挙げ、滞在中の相談や、観光中の休憩などに利用できる「ルックJTB専用ラウンジ」の増設、新たなサービスとして、海外空港での乗り継ぎ時の「緊急ホットダイヤル」や「ルックJTB遅延お見舞金制度」を導入するなど、サポート体制を充実させ、パッケージツアーの価値を高めていく。

 2つ目の「間際から先行へ」では、16年度の注目方面に設定した「ハワイアンアイランズ」において、これまでの早得割引90・60に加え、新たに早得割引120を設定。120日前、90日前、60日前までに予約を完了すると、旅行代金が割引となる。

 また、90日前までの予約の完了で、ハワイ島・マウイ島・カウアイ島でルックJTBおすすめの観光プランを特別価格で利用できるほか、35日前までの予約完了で、ホノルルからマウイ島など各島々へのフライト時間を、午前便・午後便・夕刻便の3つの時間帯から選ぶことができる。

 「固定から変動へ」では、経済原理に沿った旅行商品の提供として、需給環境に応じて旅行代金が変動する商品を導入。外的要因を除き、原則として早く申し込みをするほど料金が安くなるというもので、主に基幹商品である黄色パンフレットに取り入れる。早期申込みが促進されることにより、旅行代金のみならず、希望する内容で手配がしやすくなるというメリットを生みだすことが可能になる。

 「リスクテイク」では、航空機チャーターや定期便の座席の買取、海外ホテルの客室の買取を積極的に行う方針で、とくにチャーター便は、フランスのテロ以降厳しい現状が続いているヨーロッパ方面を強化していく。

 新商品の「一度は泊まってみたい世界のホテル」では、年々宿泊だけのホテルから、観光としてのホテルに意識が変わりつつある現状を踏まえ、世界中からまだあまり知られていない19のホテルをピックアップして宿泊プランを設計。リゾートらしさを楽しめる商品として売り出していく。

 15年度の取扱見込人員は、円安やフランス・パリでの同時多発テロなどの外的要因を受け、前年度比6・0%減の113万人となる見込み。16年度は、海外需要喚起につながる企画性の高い商品を提案し、同11・0%増の125万人を目指す。

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