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和倉温泉で勉強会開く、北陸会員宿から30人参加(ピンクリボンお宿ネット)

ワークショップのようす
ワークショップのようす

 ピンクリボンのお宿ネットワークは昨年12月10日、乳がんに関する「ピンクリボンのお宿勉強会」を石川県・和倉温泉の加賀屋姉妹館「あえの風」で、「加賀屋グループ」や石川県内の同ネットワーク宿会員のスタッフを対象に行った。約30人が参加した。

 講師に「ピンクリボンのお宿」冊子のコラム執筆者である桜井なおみ氏(NPO法人HOPEプロジェクト理事長・キャンサーソリューションズ代表)を迎え、「お客様へのおもてなし ~ピンクリボン編~ がんになっても旅を楽しみたい 家族向けサービス編」をテーマに講義を受け、実際の患者目線での接客も学んだ。

 主催者の加賀屋総務人事企画課長の杉森淳二氏は、「乳がん患者、経験者の心に寄り添ったおもてなしができるよう、勉強会を通じて実践、経験をしてもらいたい」と期待を込めた。

 桜井氏は乳がん体験者の立場から、手術後の放射線や抗がん剤治療による身体や心への影響を具体的に説明。「手指、足のしびれ」や「関節が動かない」、「荷物が持てない」などの変化と状況を紹介し、患者の立場を考慮したホスピタリティの大切さを訴えた。

 参加者が軍手をはめて患者の手の感覚を体験するワークショップも行った。ペンやノートを使い、身の回り品を取り出し触るなど実際の場面を想定して作業した。

 皿や飯椀、汁椀、鍋など旅館の基本膳も用意して、患者役の参加者が汁椀の蓋をあけ、割り箸を使うなど一連の動作を体験。別のスタッフが動作をサポートするもてなし方法も実践した。

 桜井氏は「お取り分けしましょうか。何か必要なことがあれば言って下さい。という一言が嬉しい」とアドバイスした。

 なお、加賀屋グループでは昨年1月に各部署のリーダークラス28人を集めた「女性アカデミー」を発足させ、さまざまな勉強会を開催。4月には雪月花棟3フロアー18室を全面禁煙室にリニューアルした。

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