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冬にも訪日需要の山、高い水準での平準化へ、久保長官

2015年5月20日
編集部

 観光庁の久保成人長官は4月22日の会見で、2015年1―3月の第1四半期の訪日外客数が前年同期比43・7%増の413万1400人になったことを受け、「冬にも需要のピークができた」と総括し、「高い水準での需要の平準化が目標」と今後を語った。

 インバウンドは数年前までは夏が中心だったが、この2、3年で春の桜シーズンと、秋の紅葉シーズンにも需要のピークが生まれ、今年は中華圏の春節などにより冬にもピークができた。久保長官は「季節変動による需要のピークと谷があるよりは、高い水準での通年化ができれば、施設もフル稼働できる」と述べた。

 また、1―3月の第1四半期の訪日外客数を振り返り、とくに成熟市場の伸びに言及。豪州は26・7%増、米国は12・6%増、カナダは29・4%増、英国は18・8%増、フランスは18・6%増、ドイツは21・4%増となった。久保長官は「成熟市場である北米・欧州市場が2割近く増加している意味は大きい。東アジアの絶対数に加え、世界各国からバランスよく伸びている」と分析した。

 4月12日に4年ぶりに開催された日中韓観光大臣会合の成果について触れ、人的交流3千万人に向けては、日本から中国、韓国へのアウトバウンドが最大の課題とした。「ワンパターンではないルート構成と売り出し方が必要。相手国と情報交換しながら日本人にとって魅力的な新たな商品造成を行っていくべき」と話した。

 さらに、3国を1つの域内と捉え、連携して域外の観光客を誘致する「ビジット・イースト・アジア・キャンペーン」に関しては「協力して、できることからやっていく」とし、総論だけでなく、実務者による協議を行っていく意向を明かした。

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