24人が新成人、一足早いはとバス成人式
はとバス(中村靖社長、東京都大田区)は1月9日、成人の日より一足早く、毎年恒例の成人式を本社で開き、バスガイド24人の成人を祝った。
1962年から始まった恒例行事で、新春の風物詩としてすっかり定着。毎年、祝日にあたる成人の日が業務多忙のため、各自治体の式典に出席できない場合があることから、一足早く同社独自の成人式を行っている。
今年の成人ガイドは山形、宮崎、鹿児島など16都道府県出身の24人。体調不良の1人を除く23人が参加し、寒空の下にも関わらず、新成人の元気な笑顔があふれた。本社車庫での記念撮影後、バスに乗車して明治神宮へ移動。本殿で参拝し、玉串奉納、絵馬記入を行った。
鹿児島県鹿児島市出身の栗野亜美さんは現在、東京都内に加え、山梨県なども案内。「責任が重くなるので、大人として落ち着いて行動できるようにしたい」と抱負を語った。また、現在、都内に加え、千葉県の房総半島や日光なども案内する平泉絵理さんは福島県郡山市の出身。平泉さんは、原発事故の影響で引っ越しを余儀なくされた祖父母を、年に1回ははとバスに招待し、孫娘の立派に成長した姿を見せている。「福島を含め地方から東京に出て来た人に、元気を与えられるようなガイドになりたい」と熱い想いを語った。