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食や旅を切り口に、カフェから日本の魅力発信(OnJapan)

「OnJapan CAFÉ」
「OnJapan CAFÉ」

訪日向けツアーも企画、新しいコミュニティ事業を

 OnJapanは11月29日、東京・原宿に「OnJapan CAFÉ」をオープンした。日本に関する情報やコンテンツを、さまざまな基盤で共有する新しいコミュニティ事業を目指す同社プロジェクトの第1弾。食や旅を切り口に、外国人観光客を中心に日本の魅力を発信する。

日本に関する英文書が並ぶ
日本に関する英文書が並ぶ

 店内は、数百冊の日本に関する英文書が並ぶライブラリーカフェになっており、旅情報の収集や日本食が楽しめる作り。客層は6割が外国人、4割が日本人を想定する。メニューは「和食」の特徴である“旨み”を意識し、酒かすなど「発酵食品」をテーマに考案。全国の名産品や旬の国産素材を使った品を提供する。オープン時のメニューは、鳥取県産の大山地鶏と大分県糀屋本店の塩こうじを使った「大山地鶏の塩こうじマリネ焼丼」や、純米酒3種とつまみがセットになった「純米酒飲み比べセット」などを用意し、ティータイムには各地から取り寄せた日本茶や国産紅茶などを提供。各メニューはそれぞれ、専門家と連携して厳選する。

 しかし、同カフェが目指すものは飲食の提供にとどまらない。空間を利用した料理教室や日本酒セミナーなど各ワークショップの展開や、各自治体や企業と連携したイベントなども想定する。同事業を立ち上げたトレイン・トラックスの原田有紀子代表は、カフェは「基地」と位置づける。「海外の人が求めるものと、日本側が発信するものにはギャップがある。日本のおもてなしは素晴らしいが、独り歩きしている。さまざまな人が集い、どうしたらもっと日本を伝えられるかを考える拠点にしていきたい」。

 OnJapanとしても、カフェを柱に外国語書籍の出版事業や出版支援サービス、訪日外国人観光客向けの旅行事業などさまざまな事業展開を予定する。これが可能なのは多国籍、多世代、多産業のメンバーがそれぞれの立ち位置で参画し、チームを構成しているからだ。「旅行や出版、食、ITなどすべての産業がクロスできればおもしろい」と展望する。

 旅行業に関しては、「海外のお客様に東京で終わらずに日本を体験してほしい」という想いから、体験型ツアーを企画。12月中旬には英語を主言語としたトラベルサイトを立ち上げ、申込みを募る。ツアーは年明け1月から本格始動し、酒蔵巡りや茶摘み体験、和紙づくりなどを実施していくという。「日本滞在中のオプションとして、日帰りか1泊のツアーを展開する。大量集客を目指しているわけではないので、SNSでの発信で口コミが広がっていけばうれしい」と話す。

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