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海旅の広域な知識を、エリア・スペシャリスト新設、トラベル・カウンセラー制度

2014年11月21日
編集部

 日本旅行業協会(JATA)研修・試験部が事務局を務めるトラベル・カウンセラー制度推進協議会は、2015年度から「エリア・スペシャリスト(AS)」制度を新設する。海外旅行販売の広域な知識習得を目指してもらうもので、13年度まで開講していた「デスティネーション・スペシャリスト(DS)」を廃止し、再編したかたち。カウンター業務担当者を中心に受講を呼びかける。

 ASは、海外旅行で人気の高い国や地域を8つのエリアに分け、エリアごとに一般情報や観光・地理、文化・歴史、自然、交通・宿泊、飲食・ショッピング、エンターテイメント、ビジネス・トラベルなどの分野を学ぶ。受講はウェブ上で完結し、期間は5カ月。春期講座の募集は3月初旬―4月初旬、受講期間は5―9月、秋期講座の募集は8月初旬―9月初旬、受講は10―2月。

 JATAの金信男研修・試験部長は11月12日に開いた定例会見で、AS制度新設について「インターネット予約が増加する一方、旅行会社店舗のカウンター業務に対する期待も変わらず高い傾向にある。対面で相談できることがお客様に安心感を与える」と述べ、期待に応えるための人材育成が必要だとした。また、DSを再編したことに対しては、各社から、より広域な知識を身につけられる制度の要望が高かったことや、DSで展開していた22講座では、1人ですべて受講するのに長期間要することなどを理由にあげた。今後は、ASを各社の社内講座への採用と資格保有による昇任・昇格を働きかけるほか、観光系大学へも広報していく。

 ASの開講講座は「ヨーロッパⅠ」「ヨーロッパⅡ」「ヨーロッパⅢ」「アジアⅠ」「アジアⅡ」「北・南米」「ハワイ州・グアム・マリアナ(サイパン)・その他」「オセアニア・太平洋」の8つ。1講座の受講・終了試験料は1万4千円。認定料は3千円。認定の有効期間は最新情報習得のため5年間で、更新料は5千円。認定の要件は旅行会社か関連企業に勤務し、実務経験が1年以上あることや、申請時の直近3年以内に申請エリア内の1カ国・地域に1回以上の渡航経験があることなど。

 なお、DS認定者の資格有効期限は2019年3月末まで延長するが、その後、資格を得たい場合はAS講座を再度受講する必要があるという。

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