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オトモ、対応言語に「国際手話」追加 海外からのろう者に安心安全な旅を

2019年11月21日
編集部:平綿 裕一

2019年11月21日(木) 配信

11月21日に開かれた締結式のようす。(最前列左手から)砂田代表理事、平塚代表(写真=オトモ提供)

 外国人旅行者向けプライベートツアーなどを行うotomo(オトモ、平塚雄輝代表)は11月21日、日本国際手話通訳・ガイド協会(砂田武志代表理事)と連携し、新たな対応言語として「国際手話」を加えると発表した。

 同日には、両者は今回の取り組みに関する包括連携協定を結んだ。締結式では国際手話も用いて内容が発表された=写真

締結式では国際手話でも内容を発表(写真=オトモ提供)

 オトモが提供するツアーで、今後は国際手話での案内が可能になる。海外から日本を訪れるろう者が、安心安全に観光を楽しめるよう受入環境を整える。

 連携によって、日本国際手話通訳・ガイド協会に所属する国際手話ガイドをオトモのガイドとして登録。これに伴い、対応言語に新たに「国際手話」を追加して、サービスの予約受付を始める。

 同社によると、世界には約4億5千万人もの聴覚障害者がいるとされ、訪日旅行者のなかには、主に手話を使ってコミュニケーションするろう者も数多く含まれているという。

 「情報取得に制約のあるろう者にとって、観光ガイドは安心安全に観光スポットを巡るサポーターとしての役割に加え、特色ある日本各地の魅力を伝える重要な存在」(同社)だとする。

 一方で、観光庁が2018年に旅行会社を対象に行った調査では、「2020年の東京五輪に向けた障害などある外国人を対象とした企画旅行商品の販売予定」について、「はい」と答えた割合は1%にだけだった。

 高齢や障害などの有無にかかわらず誰もが楽しめるユニバーサルツーリズムの環境づくりが急がれている。

国際手話とは

 世界の地域・国々ではそれぞれ異なる手話が使用され、音声言語との関連性もなく、例えば同じ英語圏である米国と英国でも用いられる手話は異なる。

 国際手話は、世界中のろう者が国際交流を行うために作られた世界共通の手話言語。他国への旅行・交流などの私的な場のみならず、世界ろう連盟(WFD)が4年毎に開催する「世界ろう者会議」の理事会・評議員会などの公式の場でも用いられている。

日本国際手話通訳・ガイド協会とは

 国際手話を学んだろう者有志が集まって設立した「国際手話クラブ」を前身として、2008年に設立された。14年には一般社団法人化し、その翌年には事務所を市ヶ谷に設置して、毎年国際手話の講座や外国人講師を招いたセミナーを開いている。2019年現在、砂田武志を代表理事として、会員38人で活動している。

※2019年11月22日に記事更新。同21日に掲載した記事に、21日に行われた締結式の写真を追加し、内容を一部加筆しました。

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